人間生活学科

私たちは毎日様々なものを食べて生活しています。材料となる食品を調理して食卓に並べることが当たり前のように思っていますが、実際はどうでしょうか？
　コンビニやスーパーには美味しそうな調理済みの弁当や総菜がいつでも並んでおり、自分の好きなものを選んでお金を払えば簡単に手に入ります。時間や手間はかからず、後片付けも簡単です。また、外食チェーン店の普及によって、和・洋・中華だけでなく世界中の美味しい料理を安価で食べることもできます。さらにレトルトや冷凍をはじめとした食品加工の技術向上により、時間をかけて食材から調理する機会は明らかに減少しています。食の安全を重視する上でも、美味しさと簡便さだけを求めるのではなく、自分が食べているものが何からどんな方法で作られているのか学びたいものです。
　人間生活学科の調理学では調理を科学的な視点から捉えることを重視し、応用・発展できる基礎的な知識と技術を身に付けていきます。ここでは２年生対象の授業の一部を紹介しましょう。

●豆腐作りから大豆の素晴らしさを味わう
　豆乳作り：水に浸した大豆をミキサーに掛け、しばらく沸騰させて絞ります。
　豆腐作り：豆乳を加熱してにがりを加え、固形部分をさらし布巾に包んで成形します。
　おからクッキー：豆乳の絞りかす（おから）をクッキー生地にたっぷり加えて焼きます。

●小麦粉の調理上の性質を美味しく実感する
　たんぱく質のグルテニンとグリアジンからなるグルテンの特性を確認した上で調理します。

●小麦粉の調理上の性質を美味しく実感する
　たんぱく質のグルテニンとグリアジンからなるグルテンの特性を確認した上で調理します。

●電子レンジの特徴を知り調理に活かす
　電子レンジの加熱むらを合成のりを加熱して確認します。

深いボールでは上部の周囲が先に熱く
電子レンジ加熱むら3
コップでは底と中心部が先に熱く


　この学習を踏まえ、電子レンジを活用して玉ねぎを炒めたりホワイトソース作ったりします。