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日本語日本文学科

2015.06.29

大学院生による研究報告 第4回・池田亀鑑賞授賞式にて

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日本語日本文学科

 6月27日(土)、本学大学院生(文学研究科・日本語日本文学専攻)の杉尾瞭子さんが、日南町総合文
化センターで開催された第4回・池田亀鑑賞授賞式にて研究報告を行いました。報告タイトルは「池田芙蓉(亀鑑)『馬賊の唄』について」というものでした。杉尾さんの緻密な考察を、多くの来場者が熱心に聴講していました。
 以下、国文学研究資料館教授の伊藤鉄也先生のご講評を引きたいと思います。

「作品を丹念に読み解いての発表でした。土井晩翠の「万里長城の歌」の引用の研究は、実証的で説得力のあるものでした。続く懐かしの歌となっている「馬賊の歌」は、大正後期に宮崎滔天が作ったものだそうです。それが、断片的に池田亀鑑の小説に引用されているのです。乃木希典の漢詩もそうです。出典に関しては、いずれもが剽窃だとわかります。もっとも、権利意識の薄い当時にあっては、その時代の考え方でものを見て行く必要もあります。時代背景に関して、アジア主義や侵略思想への言及がありました。少年の大陸飛雄の夢を描いたものだというまとめは、今後の課題として、さらなる研究の発展が期待できます。こうして若手が臆することなく、各種資料を吟味しながら多視点による調査結果を研究発表することは、今後が頼もしく思えます。」『ブログ 鷺水亭より(http://genjiito.blog.eonet.jp/)』から。

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