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英語英文学科

2014.08.05

英語英文学科教員便り

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英語英文学科

授業・研究室

「第11回モンゴメリ国際会議に出席して」

赤松 佳子



6月25日から29日までカナダのプリンス・エドワード大学で開催された、第11回モンゴメリ国際会議に出席し、研究発表をしてきました。今年は第一次世界大戦勃発100周年の記念の年ということを踏まえて、テーマは「L・M・モンゴメリと戦争」でした。赤いケシはこの世界大戦を象徴する花ですから、本国際会議のポスターにも使われました。

今年はプリンス・エドワード島でカナダ連邦を作るための会議が開催されて150周年、モンゴメリ生誕140年、ミュージカル「赤毛のアン」上演50周年でもあり、観光キャンペーンも賑やかでした。日加修好85周年でもあります。プリンス・エドワード島では春の到来が2週間遅れたとあって、最初は寒さに震えてダウン・ジャケットを羽織るくらいでしたが、帰る頃には夏が来て30度を超える暑さになりました。世界会議の発表や講演も熱がこもったものばかりでホットでした。

私の発表のタイトルは"During and After Wars: L. M. Montgomery and Canadian Missionary Connection in Japan"で、二つの世界大戦と日本に来たカナダ沿海州出身宣教師との関わりを、モンゴメリ作のAnne of Green Gablesを初めて日本語に訳した村岡花子と絡めて話しました。なかでも、プリンス・エドワード島出身のメソディスト宣教師の来日は、現地でも知られていないもので注目を集めました。最後に、現在、NHKの朝の連続テレビ小説で放送中の「花子とアン」の第一回放送の冒頭を見せたところ、第二次世界大戦中、空襲を受けて逃げる村岡花子の翻案映像に、聴衆は興味津々で見入っていました。

朝ドラをきっかけに「モンゴメリと花子の赤毛のアン」展が日本全国のデパートを巡回中ですが、岡山のデパートでも9月に開催されることになっています。(Anne of Green Gablesの手書きの原稿の一部や、日誌の原本、スクラップブックといった、モンゴメリ関連の宝物がカナダから貸し出されていることは、彼女の故郷プリンス・エドワード島でもよく知られていて大きな話題でした。)また、本学では10月5日(日)に、同窓会主催で「花子とアン」の原案となった『アンのゆりかご――村岡花子の生涯――』の著者、村岡恵理さんの講演会が開かれることになっています。花子の孫である恵理さんの講演「村岡花子と『赤毛のアン』――幸せな出会いの舞台裏――」は、乞うご期待です。いろんな形で「花子とアン」の出会いの物語は今年いっぱい、語り継がれることでしょう。

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