2016.06.22
6月22日、ジュリー・ビリアートは「列聖」、すなわち聖人(後述)となりました。
1969年6月22日、ジュリー・ビリアートは、ローマ法王パウロ6世により、聖人に列せられました。
ジュリー・ビリアートは、皆さまご存じのとおり、本学の設立母体であるナミュール・ノートルダム修道女会創立者です。
聖ジュリーは、1751年に北フランスのクビリーに生まれ、1816年4月8日に帰天しました。
1789年に起こったフランス革命後の混乱は長く続きましたが、そのなかにあって、聖ジュリーは子女教育の重要性に鑑み、1804年に教育修道会を創立しました。
『新カトリック大事典』に拠れば、聖人とは、神の恩恵を豊かに受け、キリスト者として、優れた生き方と死に方をし、教会によって崇敬に値する者と判断された人びとのことです。
私たちにとって身近な聖人には、日本にキリスト教を最初に伝えたフランシスコ・ザビエルがいます。
さて、聖ジュリーの列聖を伝える『カトリック教育』第196号(1969年7月10日発行)には、以下のように記されています。
「聖女は過去、将来をおもいめぐらしながら、現在の瞬間の価値を実感し、会の使徒職に教育をえらび、加えて「学生たちが生涯必要とすること」を教えるという鉄則指針を打ち出した。」
聖ジュリーが示した指針は、修道会のシスター、教職員に受け継がれ、本学の教育理念に明確に示されています。
「教育・研究を通して真の自由人の育成を志し、社会生活を遂行する手段を供するとともに、むしろそれ以上に生きることの意義を共に追求することをもって大学の使命とする。」(『学生便覧2016』p.5)
また今年(2016年)は、聖ジュリーが帰天されてから、200周年という節目にあたります。
聖ジュリーの精神は、変わることがなく、継承されているか。
今日(6月22日)、聖ジュリーの指針に立戻り、自己点検し、決意を新たに、つぎの100年、そして200年に向けて、歩みの方向を見定めてゆきたいと思います。
聖ジュリー・ビリアート → 清心アーカイブズ