2018.08.13
ご報告が遅れましたが、平松ゼミでは去る4月12日に国立療養所邑久光明園に伺いました。邑久光明園は、全国に13ヶ所ある国立ハンセン病療養所のうちの一つで、瀬戸内海に浮かぶ長島に在ります。瀬戸内海の温暖な気候が自然に満ち溢れた環境はハンセン病の療養に最適だとされているそうです。
この日は施設見学をお花見も兼ねてさせていただきました。目の前には穏やかな瀬戸の海が広がり、遠くには小豆島が眺められます。足下には芝桜など季節の花が綺麗に咲いている場所でお弁当を食べさせていただきました。
ところが、その際レジャーシートを1人しか持ってきていない、というアクシデントが発生しましした。細かな気配りができるゼミの仲間に感謝しながら、ぎゅうぎゅう詰めで1枚のレジャーシートに座ろうとしていると、散策されていた生活者の方が「これを敷かれ」と布団を貸してくださいました。このような生活社の方の見ず知らずの他者への優しさに触れ、私たちはあたたかい気持ちになりました。
もしかすると、ハンセン病と聞いて少し身構えてしまうような方もいるかもしれません。しかし、私たちと変わらない、同じ1人の人間として一生懸命に生きていらっしゃいます。こうした病気に対する偏見をぬぐいさるためにも、色々な場所へと飛び込んでいき、自分の価値観を広げていくことが大切なのではないでしょうか。
平松ゼミではさまざまな体験ができるゼミです。これを読んでくださった皆さんに、福祉について少しでも興味・関心を持っていただけたら嬉しく思います。
平松ゼミ 4年生 安本佳苗
平松ゼミ 4年生 安本佳苗