2018.07.12
「文字をつむぎ、言葉をひもとく」日本語日本文学科リーフレット完成のお知らせ
今年も、本学科の広報紙が出来上がりました。今年の学科リーフレットでは、4年次において卒業論文を書くという行為について意識的に紹介してみる、という方針で編集を行いました。それは、卒業論文を書くという行為が、本学科で学生が何を体験し、そして目指すようになるのかが具体的に表れてくる行為だと考えるからです。
卒業論文を書くという行為について、高校生の皆さんはあまりイメージが持てないかもしれません。今回出来上がった広報紙で紹介している卒業生も、かつて本学に入学したときには、はたして自分に卒業論文が書けるだろうかという不安を感じていたに違いありません。
この広報紙冒頭にも書かれていますが、日本語日本文学科では、「言葉にまつわって日本の文化と向き合」っていきます。つまり、1年次から4年次に至るまで、本学科では、文学作品や日常の現象、あるいはその背景となっている思想に具体的に触れつつ、あなたとあなたの背景に存在する文化を考えていきます。
卒業論文を書くという行為について、高校生の皆さんはあまりイメージが持てないかもしれません。今回出来上がった広報紙で紹介している卒業生も、かつて本学に入学したときには、はたして自分に卒業論文が書けるだろうかという不安を感じていたに違いありません。
この広報紙冒頭にも書かれていますが、日本語日本文学科では、「言葉にまつわって日本の文化と向き合」っていきます。つまり、1年次から4年次に至るまで、本学科では、文学作品や日常の現象、あるいはその背景となっている思想に具体的に触れつつ、あなたとあなたの背景に存在する文化を考えていきます。
「それは何を意味しているのだろう」「これと同じ事はどこか別の場所でも起きているのだろうか」・・・など、あなたが心のどこかで感じている小さな「何か」―問題意識、或いは違和感と呼んでもいいかもしれません―に触れる作業を通して、ある人は、遠い昔に編まれた物語の中に自らの魂のルーツとでも呼ぶべきものを発見するかもしれません。またある人は、語られ、採録された方言や表現の中に、あなたの大切な人たちが繰り返してきた日々のありようを見出すかもしれません。
何かを論じる、といことは、そうした自分自身のテーマと向き合いながら、さらにその先に存在する他者に向けて、根拠を示しつつ自己を顕(あらわ)すという行為です。その行為のプロセスの中で、あなたは、あなた自身を発見し、そしてまた再発見し、他者と関わりながら変容を重ねていくでしょう。私たちはそのプロセスにおいて、あなたの物語が醸成し変容するための安全な器でありたい、と願っています。
もし機会があれば、ぜひこのリーフレットを手にとってご覧になってみてください。
文:日本語日本文学科広報小委員会(リーフレット担当)前谷明子
何かを論じる、といことは、そうした自分自身のテーマと向き合いながら、さらにその先に存在する他者に向けて、根拠を示しつつ自己を顕(あらわ)すという行為です。その行為のプロセスの中で、あなたは、あなた自身を発見し、そしてまた再発見し、他者と関わりながら変容を重ねていくでしょう。私たちはそのプロセスにおいて、あなたの物語が醸成し変容するための安全な器でありたい、と願っています。
もし機会があれば、ぜひこのリーフレットを手にとってご覧になってみてください。
文:日本語日本文学科広報小委員会(リーフレット担当)前谷明子