2016年
12月08日

12月8日「無原罪の聖マリア」の祝日と創立記念日

12月8日の創立記念日は、本学名のノートルダム(聖母マリア)と「清心」に関係の深い、「無原罪の聖マリア」(Immaculata Conceptio Beatae Virginis Mariae)の祝日です。
「無原罪の聖母マリア」の祝日はカトリック教会の大祝日で、イタリア、スペイン、オーストリアなどの国々では現在でも国民の祝日に制定されています。創立記念日と無原罪の聖母マリアの祝日、そして大学名の「清心」は、深い結びつきをもっています。


ショファイユの幼きイエズス会によって「まいかい高等女学校」という校名をもつ本学の前身は、1911年に校名を清心高等女学校に改称しました。その13年後、ナミュール・ノートルダム修道女会によって引き継がれました。「清心」の由来は、「聖母のいと潔き御心にささげられた清心」にあります。


本学の創立記念日は従来11月1日の諸聖人の祝日とされていました。初代学長が辞任され、第二代学長のシスター・エメー・ジュリーが就任されたときの英字新聞には、次のような記事があります。



無原罪の聖母とシスター・メリー・コスカによって始められた働きは、たしかに成し遂げられました。この創立は、深く、強い土台をもっています。将来につづく世代も、この礎の上にしっかりと根ざしてゆくことができますように。(N. D. S. C. TIMES、1956年11月22日発行)



ここに創立記念日を「無原罪の聖マリア」の祝日にすること、そして、本学の「礎」(いしずえ)と建学の精神の土台は、無原罪の聖母にあることが示されています。



聖母マリアの「無原罪の御宿り」は1854年教皇ピウス9世によって、カトリック教会の教義に定められました。「無原罪の御宿り」とは、イエスの母マリアが神の特別な恵みよって、その母アンナの胎内に宿り、この世に生を受けた瞬間から原罪をまぬがれていたという教えです。1858年ルルドでベルナデッタ現れた聖母は「わたしは無原罪の御宿りです」と告げられました。ルルドに出現した無原罪の御宿りのマリアは、病、老い、苦しみ、悲しみのうちにある人々にいつも寄り添い、力づける聖母です。



ルルド、マッサビエルの洞窟の聖母像
聖母が聖ベルナデッタに語りかけた「私は無原罪の御宿りです」
("Que soy era Immaculada Councepciou." )という言葉が刻まれている。


 


聖母マリアは、いのちの最初の瞬間からあらゆる罪と汚れから免れ、神とともにおられ、わたしたちのもっとも近くにおられ、母として、そして、姉妹、同伴者としてわたしたちを助けてくださいます。


創立記念日は、わたしたちの大学の礎である聖母マリアに祈りを捧げ、初代学長シスター・メリー・コスカをはじめ、本学のために尽くされた恩人に感謝する日です。「清心」の名をいただく学び舎に集うわたしたちが、聖母マリアに倣い、清らかな心で神に近づき、共に歩むことができますように。





スルバラン「無原罪の聖母」(アイルランド国立美術館蔵)

スルバラン「無原罪の聖母」(アイルランド国立美術館蔵)




キリスト教文化研究所 所員 須沢 かおり

教員紹介 須沢かおり
キリスト教文化研究所
清心アーカイブズ