2018年
10月25日

清心フェリーチェ|あさのあつこ先生の特別講演会「人と物語と」を開催しました

去る2018年9月22日(土)、作家のあさのあつこ先生による清心フェリーチェ特別講座「人と物語と」が本学カリタス・ホールにて開催されました。
あさのあつこ先生は岡山県を舞台にした小説『バッテリー』シリーズの作者として多くの岡山県民に親しまれています。今回の講演では、あさの先生の作品の裏話を聞きに、県内外から218名、10代から80代の幅広い年代の方が集いました。
講演は日本語日本文学科の綾目広治教授との対談形式で行われました。


特別講演の様子
特別講演の様子

あさの先生は幼少時代から「読む」楽しみより「表現」する楽しみがあったとお話になりました。シャーロック・ホームズやアガサ・クリスティの名探偵ポアロなどの探偵ものを読んだ時、登場人物に「人としての手ごたえ」を感じ、「どこにもない、その物語に生きる人を書きたい」と思ったことが小説家を目指すきっかけに繋がったそうです。

あさのあつこ先生

あさのあつこ先生

対談の中では、8月のはじめに、東日本大震災の被災地、気仙沼を訪れたことにも触れられました。被災した方々との会話で、「物語」は食物のように災害直後に必要になるものとは違い、ひとつ遅れて必要になる一本の柱となるものであり、「物語」は生きることの支えとなると感じたと話されました。

綾目広治教授

また、「本と人は似ている」と述べられ、「それは音楽でも風景でも、一幅の絵でも一緒。どんな人、どんな本に出会うかで人生は変わる」と語られました。

多くのファンが期待している今後の展望については、「書きたいものはいっぱいある」と笑顔をにじませ、時代小説は子どもだけでなく大人を描けるので引き続き書いていきたいと述べられました。さらに、「孤立」という状況をもとに人間ドラマを描いていきたいと「孤独」をテーマにした次回作への意気込みを語られました。
会場からの質問コーナーでは、中学生の参加者や、子どもが作品のファンという一般の方があさの先生に直接質問を投げかけ、講演会は大盛況のうちに終了しました。

あさの先生は、これまでにも日本語日本文学科の特別講義の講師として、学生たちに文学創作論を教えて下さったことがあります。今回は13年ぶりの本学での講演となりました。

清心フェリーチェでは他にもキリスト教文化、考古学、食文化等、様々な分野の講座を開講しています。ぜひご参加ください。

生涯学習センター「清心フェリーチェ」