2018年
08月03日

清心フェリーチェ|本学卒業生 文学研究家 竹原陽子先生の講座を開催しました

7月21日(土)、清心フェリーチェ講座「〈星の王子さま〉に学ぶ~目に見えない大切なもの」第2回「人生をみちびく出会いの痕跡~遠藤周作、原民喜、サン=テグジュペリの文学と人生から」が開催されました。本学卒業の竹原陽子先生(国語国文学科(47期)1999年卒業、大学院日本語日本文学専攻 博士前期課程を2015年修了)を講師にお招きし、講演いただきました。

講座の様子

講座の様子

竹原先生は、作家で詩人の原民喜の文学研究家として多方面で活躍されています。
今回の講座では、ご専門の原民喜と遠藤周作、そしてサン=テグジュペリの「人生をみちびく出会いの痕跡」について話されました。

講演する竹原陽子氏

講演する竹原陽子先生

原民喜「夏の花」を紙芝居にしたスライドを用いながらの朗読では、ひとことひとこと心がこもった言葉に約40人の受講者が聞き入っていました。竹原先生は「『夏の花』をこれからも多くの人と読み継いでいきたい」と述べ、これからの活動への意気込みを語られました。受講者からは、「原田民喜とサン=テグジュペリが戦中の同時代を生きていることは知らなかった」、「人生の出会いについて深く考えさせられる内容だった」との感想がありました。

竹原先生から後輩の学生たちに向けてメッセージをいただきました。



私には、できないことが多くあり、たびたび失敗し、迷惑をかけ、いまも途方に暮れています。特に大学卒業後、一時期、アトピー性皮膚炎が悪化したことは、私の人生にとって大きな穴でした。しかし、そうしたマイナスと思われることも、人生を導くものであることを知らされています。
私は、学生時代はカトリック作家の遠藤周作の文学を研究し、卒業後に、広島で被爆した詩人原民喜(はら・たみき)の文学に出会って、在野で研究をするようになり、大学卒業から十年以上経って、大学院に社会人入学し、修士課程を修了しました。
遠藤周作の畏友であった井上洋治神父が「イエスの見た青空が見たい」と言われましたが、私も原民喜の見た青空を見たいと願い、原典に当たること、現場へ立つことの二点を大切にして追ってきました。すると、まだ知られていない事実に突き当たり、書かなければならないことになり、その連続で研究を続けています。
人は一人ひとり性格が違うように、それぞれ違う使命が与えられているようです。自分の力でできることはありませんが、母校のシスター方、先生方の祈りに支えられ、平和の道具として用いられますよう願って歩んでいます。
私は学生時代に初めて広島を訪れました。混迷極める現代社会にあって、ヒロシマは、立ち返るべき原点を教えてくれる地です。ぜひ学生時代に広島を訪れてください。



清心フェリーチェでは様々な講座を開講しています。ぜひご参加ください。

生涯学習センター「清心フェリーチェ」