庭だより 009 ウメ|清心ダイアリー

ノートルダム清心女子大学 TOP > 清心ダイアリー HOME > 庭だより 009 ウメ

庭だより 009 ウメ

2011. 3.1


ウメ

バラ科サクラ属  中国原産


梅色濃い.jpg 立春も過ぎ 春間近となりました 学内でも急に暖かくなったので ウメの花が一斉に咲き始めています。 今年は特に早いようです。
一番先に咲いたのは 学生通用門傍の紅梅です。
今はご存知の方も多いと思いますが ジュリーホール裏庭の4本が圧巻です。
記念館側から見ると 白い建物をバックに ピンクの花が一つになって飛び込んで来るように感じます。 丁度今が見ごろでしょう。


白梅.jpg 他には 正門から通用門の 樹木メイン通りに 数本の紅梅 白花が咲いています。中には卒業記念樹もあります。先日も そよ風に乗った上品な香りが 気分をリラックスさせてくれました。



 ウメは 古く (万葉集 770年頃) に登場しており ハギの花130余首に続いて多く 110種余読まれています。 山上憶良の  (春されば 先ず咲く宿の 梅の花 ひとり見つつや 春日暮らさむ) などもあります。

渡来
 飛鳥時代から奈良時代にかけて 遣唐使が持ち帰ったと言われています。 中国の文化が日本に導入され 中国の都 長安を手本として 新しい都 平城京が作られた頃で 力強い木姿や古木感 少し控えめな花や芳香が日本人の感性に合い 人々の心の中に住み続けています。

名前の由来
 諸説あるようで 中国語の メイ(梅)からとも ウメの実の燻製が薬用として渡来し これをウメイ(烏梅)と言ったなどです。
平安時代の頃から ムメ となり 江戸時代に学者間で ムメとウメの論争が始まり 蕪村の句にも (梅咲きぬ どれがムメやらウメじゃやら) と伝えています。 江戸時代 オランダのシーボルト先生も ムメ を使っており その後 ウメ に統一されたようです。

品種
 江戸時代に多くの園芸品種が作られ 分類方法は色々あるようですが 大きく分けると 花を観賞する花ウメ 実を収穫する実ウメです。 さらに紅梅 白梅 紅白咲け分け 枝垂れなど 300種以上あります。 花ウメでも 実を付けるものもあり 本学のものも 花ウメと実ウメの区別は難しいところです。

よく知られていることわざの一つ
 (桜伐る馬鹿 梅伐らぬ馬鹿)
栽培上の注意を示したもので 桜は切り口が腐りやすく 梅は枝が伸びる力が強く 剪定しないと 樹形が暴れてしまったり 実も付きにくくなるからです。

薬効
 漢方では 烏梅(ウバイ)があり 未熟果を煙で燻製にしたもので 整腸 解熱 駆虫に用いる。 民間では かぜの初期に 梅干を黒焼きにして 熱湯を入れて飲むと 発汗 解熱 咳き止めに効く。 又 梅酢 も梅干しを作る過程でできるもので 夏の暑気あたりや下痢止めに 水や湯で薄めて飲用すると良い。 とあります。

2011/3/1 竹本 記

 季節が変わるたび、いろんな表情を見せてくれる清心の庭。
 管財係 竹本育夫さんの「庭だより」でご紹介します

清心ダイアリー|◀前の記事新しい記事▶|