今回は学科の枠を超えた活動について、ご報告します。岡山市さんが主催し、今年で3回目になる「地産地消マルシェ2018」についてご存知でしょうか。岡山市さんからのお誘いがあり、今年はノートルダム清心女子大学の学生たちがこの催しに一緒に取り組むこととなりました。
地産地消マルシェ2018
「地産地消マルシェ2018」とは、岡山市のWEBサイトによれば「市民みんなで秋の収穫を祝い、岡山市の農業の魅力を発信。年に一度の農業まつり、『おかやま秋の収穫祭 地産地消マルシェ2018』を開催します。当日は産直農産物の販売ブースやグルメブースなどが多数出展します。岡山の秋の味覚が満喫できるイベントです。ぜひご来場ください」とのこと。岡山市の農業振興策として、生産業者さんと飲食店さんをマッチングして新しいメニューやレシピを開発したり、地産地消どんぶり王選手権などのイベントを行ったりして岡山市の「地産地消」の取り組みを盛り上げていこうという趣旨のマルシェ(市場)です。(開催日は11月3日(土)、場所は岡山市・下石井公園

若い人の関心を高めたいとの目的で本学にお声かけをいただきました。本学としても、学生が地域活性化に関するイベントの企画や運営、PRなどに取り組むことで、座学では学べない様々な経験ができるよい機会ではないかと考えました。授業などで紹介をし、7月下旬に説明会を、8月はじめに2回、実践会議を開いた結果、十数名の学生(人間生活学科と現代社会学科の学生たち。1年生から3年生まで学年横断で。)が関心を示してくれました。本学の地域連携センターが窓口となり、地産地消マルシェ2018の若者向け(?)広報と、生産者と飲食店をマッチングしてランチプレートのアイデア作りに関わっていくことの2つを軸に活動していくことになりました。
マルシェ会議風景
8月31日(金)から本格的に活動を開始(今回は4名参加)。まずは学生からの提案でインスタグラムを開設することにして、その内容と、9月14日(金)に行われる「(生産者と飲食店の)マッチング商談会」をどう盛り上げていこうかという議論を中心に話を進めました。運営を担当する株式会社ビザビさんを訪問し和気藹々と議論を行い、いくつかの取り組みを行っていくことになりました。

学生は勉強(?)やバイトなどで忙しく、なかなか集まることができないため、SNSでのコミュニケーションも活用して取り組んでいくこととなりました。初めてのチャレンジなのでうまくいかないこともあると思いますが、そんな失敗もよい経験として自らの成長につなげていってくれることを願っています。
マルシェ会議風景2

ご報告が遅れましたが、平松ゼミでは去る4月12日に国立療養所邑久光明園に伺いました。邑久光明園は、全国に13ヶ所ある国立ハンセン病療養所のうちの一つで、瀬戸内海に浮かぶ長島に在ります。瀬戸内海の温暖な気候が自然に満ち溢れた環境はハンセン病の療養に最適だとされているそうです。

この日は施設見学をお花見も兼ねてさせていただきました。目の前には穏やかな瀬戸の海が広がり、遠くには小豆島が眺められます。足下には芝桜など季節の花が綺麗に咲いている場所でお弁当を食べさせていただきました。

ところが、その際レジャーシートを1人しか持ってきていない、というアクシデントが発生しましした。細かな気配りができるゼミの仲間に感謝しながら、ぎゅうぎゅう詰めで1枚のレジャーシートに座ろうとしていると、散策されていた生活者の方が「これを敷かれ」と布団を貸してくださいました。このような生活社の方の見ず知らずの他者への優しさに触れ、私たちはあたたかい気持ちになりました。

もしかすると、ハンセン病と聞いて少し身構えてしまうような方もいるかもしれません。しかし、私たちと変わらない、同じ1人の人間として一生懸命に生きていらっしゃいます。こうした病気に対する偏見をぬぐいさるためにも、色々な場所へと飛び込んでいき、自分の価値観を広げていくことが大切なのではないでしょうか。

平松ゼミではさまざまな体験ができるゼミです。これを読んでくださった皆さんに、福祉について少しでも興味・関心を持っていただけたら嬉しく思います。

平松ゼミ 4年生 安本佳苗

 平成30年7月豪雨により被害に遭われた皆さまに、心からお見舞い申し上げます。学内では、7月10日に学生有志による支援チーム「西日本豪雨支援プロジェクトチーム(がんばるんジャー)」が立ち上がりました。継続的な募金活動を中心に、状況やニーズに応じて、自分たちにできる活動を行っています。現在は、夏季休暇にむけて、定期的に災害ボランティアセンターに入る計画を立てているところです。「ひょうたんの会(社会福祉士を目指す学生によるボランティアグループ)」のメンバーも一緒に活動しています。
募金活動の様子 さて、このブログでは社会福祉士課程の活動紹介を行っています。今回は、4年生の取り組みを紹介します。4年生は毎年、授業の一環として、岡山市社会福祉協議会さんの「夏のボランティア体験事業」に参画しています。「夏のボランティア体験事業」は、「中学生以上のボランティアに関心のある方を対象に、社会福祉施設や地域のボランティアグループなどでの体験活動の機会を提供」する事業です。「自発的な体験活動により、互いに気づき、行動し、考えることを通して、さまざまな出会いや体験から、福祉への理解を深め、『ともに生きる』ことについて考える」ことを目的としています。中学校等で案内されることもあるのでご存知の方もいると思います。また、実際に活動に参加した経験のある方もいらっしゃるでしょう。

 事業では、体験活動をより有意義なものにしてもらうために、事前に活動にあたっての心構えや注意事項などを説明する「事前研修会・活動調整会議」を実施しています。そこで4年生は、司会、ボランティアミニ講座、駐輪場の整理、受付、参加者への簡単なインタビューといった役割を担当します。毎年、「中学生や高校生に向けた説明をどのようにすれば分かりやすいのか」「堅苦しくなくかつ必要なことを伝えるためにはどうすればよいのか」「参加型にした方が良い」など、様々に考えながら司会原稿を修正したり、ボランティア講座の内容を考えたりしています。今年は、ボランティアクイズを実施しました。資料を添付しますので、是非クイズに挑戦してみてください。

 ボランティアクイズ.pdf

 前回も最後に書きましたが、福祉を学ぶ学生にとって、教科書等で学ぶことも重要ですが、現場を訪れ、生の声を聴き、体験することも重要です。たくさんの方々に出会い、学生たちは福祉への理解を深めていきます。また、自分たちが理解を深めることも大切ですが、福祉に関する正しい知識を社会に発信していく広報・啓発活動も社会福祉士の重要な役割です。これからも学生と一緒に活動していきたいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。

  

  今年4月から人間生活学科生活経営学研究室に新しく着任しました葉口英子と申します。岡山県北で生まれ育ち、高校卒業後から28年の歳月を経て、故郷に戻ってまいりました。本学科では広告論、メディア戦略論、マーケティング・コミュニケーション論といった科目を担当します。ノートルダム清心女子大学での教員生活はまだ日が浅いですが、学生の皆さんと授業やゼミを通じて接するなかで、新鮮な気づきや学びを得ながら充実した日々を過ごしています。なかでも私にとって貴重な学びの場となっているのが3年生対象のゼミ活動です。現在私のゼミでは、各自関心のあるテーマを設定し、先行研究や文献・資料の収集と読解を進めている状況です。



 そこで今回はゼミ活動について、学生の一人が取り組む研究テーマをご紹介したいと思います。タイトルは「美術館におけるアニメ・漫画を利用した企画展について」です。近年、アニメ・漫画を題材とした企画展が全国各地の美術館を巡回するという事象が見受けられます。例えば、­2008年より開催されている「スタジオジブリ・レイアウト展」は年に2、3館の地方美術館を巡回します。また「ジブリの大博覧会」は2015年「愛・地球博」での記念公演以降、毎年各地の美術館を巡回しています。なかでも後者は、スタジオジブリの30年間の歩みを豊富な資料や展示物により体感できるものとして、人気の高いイベントとなっています。「2017年九州・山口エリアでの展覧会入場者数ランキング」(1)によると、大分県立美術館での「ジブリの大博覧会」が最も多い194,564人で、続く2位も長崎歴史文化博物館での「ジブリの大博覧会」の150,000人となります。このようにアニメ・漫画を題材とした企画展はイベントとしての話題性もあり、高い集客数を記録しています。



2017年長崎歴史文化博物館「長崎ジブリイヤ-」のチラシ広告

【2017年長崎歴史文化博物館「長崎ジブリイヤ-」のチラシ広告】



  そもそもこのテーマを選択した学生は、普段からアニメが好きで、アニメが人びとや社会に与える影響力や経済効果に関心を寄せていました。また過去にこの企画展に行った経験もあり、「多くの人を惹きつける企画展の魅力とは何か?」という疑問からテーマの着想を得ています。この学生は今後展示内容や広報・広告戦略を調査する予定です。



  さて、私のゼミは生活経営学研究室ですので、研究テーマにおいては経営・経済・マーケティングの視点を含むものとなります。例えば、前述した「アニメ・漫画を題材とした企画展」というテーマでは、アニメや漫画というソフトパワーの影響力の問題だけでなく、美術館・博物館運営に関するアートマネジメントや経営管理の問題も検討します。またデータとして扱う「来館者のニーズ・満足度、集客数」といった指標はマーケティングの基礎的な概念でもあるので、それらに対する分析と考察は必須です。ちなみに当ゼミの他のテーマでは「古着が創造する新たな価値について」「男性アイドルグループの人気とメディア戦略の関係」「東京ディズニーリゾートにみる顧客に向けたアトラクションの魅力と戦略」というタイトルが並びますが、これらもまた同じくマーケティングやマーケティング・コミュニケーションの視点を分析や考察の切り口とします。



  最後になりますが、大学での研究テーマは学生皆さん自身の具体的な体験や素朴な疑問からスタートすることが少なくありません。しかしながらこうした個人的な経験や疑問から端を発した問題でも解明する意義は十分にあります。人間生活学科の学びでは、多様で複雑化する社会のなかで広い学問的視野を得ながらバランスのとれた知識や考え方の習得をめざします。このような学びを通じて、自分が設定した研究テーマのもつ社会的意義や課題を発見し、深く考えることができるでしょう。今後、私も学生の皆さんとともにさまざまな問題について考え、議論し、学んでいきたいと考えています。



(1)ARTNE*編集部による調査。対象期間:2017年1月以降に開会~2017年12月。調査対象施設:当サイトの美術館・博物館リスト登録館に5万人以上動員した展覧会のヒアリングを実施し、回答があった館のみ掲載。一部の館は公開用の概数。(*九州、山口エリアの展覧会情報&アートカルチャーWEBマガジン) 出典:アルトネ編集部,「コラム2017年九州・山口エリアでの展覧会入場者数ランキング」(2018/01/09),https://artne.jp/column/268,2018年6月16日閲覧

私たち平松ゼミは、3月15日に広島市で人権・平和学習をしてきました。

広島文教女子大学の溝渕先生の御案内で平和記念公園、原爆ドームや原爆資料館を見学し、戦争が最大の人権侵害であること、どのような大義名分があろうが大量破壊兵器である核兵器の使用は勿論のこと開発もするべきではないことを学びました。「百聞は一見にしかず」とは嚆矢を得た言葉で、展示物や写真は、平和な毎日を過ごしている私たちの心奥深くに衝撃的な事柄として刻み込まれる思いを禁じ得ませんでした。溝渕先生の親切で温かい人柄と丁寧な説明に、人と接する姿勢も学ばせて頂きました。その後、広島のお好み焼き村での昼食は、ことのほか美味しく、平和のありがたさを実感致しました。





さらに学習はもちろんですが、得たものはほかにもあります。片道3時間かけて在来線で広島から岡山の電車の中でいろいろな話をすることができ、ゼミのメンバー同士の絆をより深めることに繋がりました。このゼミでよかったと思える意義ある旅となりました。

こうした体験を次は広島文教大学の溝渕ゼミの学生さんを招き、邑久長島の、邑久光明園、長島愛生園において、ハンセン病の回復者の皆さんが受けた人権侵害の歴史から、差別が人々の人生に過酷な重荷を負わせてきたのかということを共に学び、過ちを二度と繰り返さない取り組みについて共同研究を実施して、社会に問いかけたいと決意いたしました。

平松ゼミに入って良かったと、改めて感じました。

平松ゼミ 4年 中塚世菜