夏休み真っただ中、今年度のオガワゼミの4年生の卒業論文作成は現在進行形です。この猛暑な中、ゼミ生は、自分が決めた卒論のテーマに沿って自分のやるべきことを自問自答しながら、完成に向けて一歩一歩着実につくり上げています。ゼミ生の卒論の内容を簡単に紹介します。

Hさんは、毎日食べる食品の安心・安全に興味を持っています。そんな中で、遺伝子組み換え食品について注目しました。少し前まで、盛んにマスメディアで取り上げられていたこの問題は最近、ほとんど取り上げられなくなりました。しかし、遺伝子組み換え食品は以前に比べて、より多く、かつ着実に私たちの食生活に入り込んでいます。そこで、遺伝子組み換え食品や作物の現状を知り、消費者として遺伝子組み換え食品にどのように向き合ったらよいか、改めて考察しようと取り組んでいます。

ダイズを原材料にしている醤油の食品表示ラベル

Kさんは、ジオパークによる地域活性化に取り組んでいます。ジオパークには、日本ジオパークや世界ジオパークといったレベルがあります。最近では、伊豆半島などが世界ジオパークに認定されました。今後もジオパークに認定される地域があるでしょう。認定されることで、地域の活性化の牽引になるでしょうが、一方でさまざまな課題・問題点が上がってくるでしょう。日本各地のジオパークに認定された地域を詳細に調べて、良かった点だけでなく、認定されたことで地域住民が抱える課題や問題点を明らかにしようとしています。

ジオパークのひとつ"箱根ジオパーク"に設置されている解説

 

  

Mさんは、海ごみに興味を持ちました。瀬戸内海に面した岡山県の海岸にも多数のごみが漂着しています。そのごみの多くは、私たちが普段の生活の中で捨てたプラスチックなどが川を経て海へ流れ出たものです。最近、世界でプラスチックによる海洋汚染が問題になり注目されています。海洋のプラスチックごみは、紫外線などで分解されて細かい断片になり、食物連鎖を介して、動物プランクトンから大型の魚へ取り込まれ、やがて人間に摂取される可能性が指摘されています。世界では大手外食企業による使い捨てプラスチックストローの廃止などが表明されています。さらに、今年(2018年)のG7サミットでは、プラスチック削減目標を掲げた"海洋プラスチック憲章"が採択されました。身近な瀬戸内海の海ごみやプラスチックごみなどによる海洋汚染を防ぐために私たちができることは何か。考察しようとしています。

岡山市内の用水路に捨てられていたペットボトルとプラスチック製のかご

Eさんは、幼い時から動物が好きで、家庭でもペットのイヌを飼っています。そのため、アニマルセラピーに関心を持ち、ペットと人の癒しの関係をテーマに取り組んでいます。文献や資料を集め、分析し、独自の見解を導き出そうとしています。

人の心を癒してくれる代表的なペットのイヌ

 

Fさんは、森林の役割、特に森林が担っている保健・レクリエーション機能について調べています。岡山県は県北を中心に森林が多くを占めていて、ヒノキの生産は昨年全国第2位でした。"森林の国おかやま"と言っても過言ではありません。その森林がストレス軽減や免疫力向上、心理的リラックス作用など健康へ貢献する機能について詳しく調べたうえで、岡山県の森林行政、施策について考察しようとしています。

人の免疫機能を高める森林浴の効能の説明板

Nさんは、日本人に愛される玩具について調べています。昔から身近に愛されている玩具はいろいろありますが、特に最近注目されているものに"けん玉"があります。外国人にもファンが多くいます。"なぜ"なのでしょうか。"けん玉"の魅力を探るだけでなく、いろいろな伝統的な玩具や現代の玩具にも考察を広げて、研究中です。

日本の伝統的な玩具のけん玉(左)とヨーヨー(右)

 

 

Yさんはエネルギー問題に関心を持っています。現代生活において、エネルギーの中でも特に電気はなくてはならないもので、生活の基盤を支えています。この電気をつくる方法には火力発電や水力発電、原子力発電のほかに、さまざまな再生可能エネルギーによる発電が提案されています。岡山県は南部を中心に年間の晴れの日数が全国的にも上位であることから、大規模な太陽光発電の立地条件の良さで注目されています。一方、県北は豊かな森林があり、木質バイオマス発電には良い環境です。また、山間部が多いことから小水力発電にとって良い地形と思われます。そのため、Yさんは岡山県を中心に、再生可能エネルギーの可能性を探っています。

木質バイオマス発電所

 

Sさんは、阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本地震などで明らかになった地震保険の加入率の低さに興味を持ちました。大きな地震が起きるとその地域を中心に地震保険の加入率は少し上がりますが、全国的にはさほど上がっていません。加入率の低さはなぜなのか。地震保険の加入条件の分りにくさなども原因の一つでしょう。加入率の現状や地域的なバラつき、保険の内容などを精査し、海外の事例などとも比較して、現状の地震保険の課題を考察しようとしています。

2018年6月の大阪北部地震で被災した、ブルーシートで覆われた民家の屋根

Wさんは、東京ディズニーリゾートの魅力について調べています。開園以来、人々を惹きつけ、入場者数を増加し続けている理由はなにか。みんなを楽しませるために、どのような工夫や努力をしているのか。調べると徹底した来園者ファーストの姿勢が見えてきます。Wさんは自身でも東京ディズニーリゾートのさらなる魅力を見つけようと現在、調査中です。

夏休みが終わり、2学期のゼミでの進捗状況の報告が楽しみです。・・・小川ゼミでした。

前回紹介した「おかやま秋の収穫祭 地産地消マルシェ2018」の続報です。9月14日(金)午後、岡山商工会議所にて「生産者さんと飲食店さんのマッチング商談会」が開催されました。生産者の皆さんが自らの生産品のPRを行い、飲食店の方々に活用を考えてもらうための催しです。

マッチング商談会風景

当日はノートルダム清心女子大学から3名の学生が参加しました。生産者の皆さんの紹介をした後、各ブースをまわってお話をうかがい取材をするのが仕事(?)です。

その様子は前回紹介したインスタグラム(←をクリックしてください)やフェイスブック(←をクリックしてください)で報告していますので、是非ご覧ください。

マッチング商談会 清心farmers

取材風景

今後は試食会への参加や、実際に生産の現場にうかがって取材をすることなどを予定しています。今月の21日から2学期が始まり、いっきに忙しくなりましたが、可能な範囲で「地産地消マルシェ2018」をサポートしてくれています。

また、地産地消マルシェ2018の企画・PRに協力しているグループの名称が「清心farmers」に決まりました。早いもので開催日の11月3日まであと1ヶ月と少し。楽しいイベントになりますように!

生産者さんと

今回は学科の枠を超えた活動について、ご報告します。岡山市さんが主催し、今年で3回目になる「地産地消マルシェ2018」についてご存知でしょうか。岡山市さんからのお誘いがあり、今年はノートルダム清心女子大学の学生たちがこの催しに一緒に取り組むこととなりました。
地産地消マルシェ2018
「地産地消マルシェ2018」とは、岡山市のWEBサイトによれば「市民みんなで秋の収穫を祝い、岡山市の農業の魅力を発信。年に一度の農業まつり、『おかやま秋の収穫祭 地産地消マルシェ2018』を開催します。当日は産直農産物の販売ブースやグルメブースなどが多数出展します。岡山の秋の味覚が満喫できるイベントです。ぜひご来場ください」とのこと。岡山市の農業振興策として、生産業者さんと飲食店さんをマッチングして新しいメニューやレシピを開発したり、地産地消どんぶり王選手権などのイベントを行ったりして岡山市の「地産地消」の取り組みを盛り上げていこうという趣旨のマルシェ(市場)です。(開催日は11月3日(土)、場所は岡山市・下石井公園

若い人の関心を高めたいとの目的で本学にお声かけをいただきました。本学としても、学生が地域活性化に関するイベントの企画や運営、PRなどに取り組むことで、座学では学べない様々な経験ができるよい機会ではないかと考えました。授業などで紹介をし、7月下旬に説明会を、8月はじめに2回、実践会議を開いた結果、十数名の学生(人間生活学科と現代社会学科の学生たち。1年生から3年生まで学年横断で。)が関心を示してくれました。本学の地域連携センターが窓口となり、地産地消マルシェ2018の若者向け(?)広報と、生産者と飲食店をマッチングしてランチプレートのアイデア作りに関わっていくことの2つを軸に活動していくことになりました。
マルシェ会議風景
8月31日(金)から本格的に活動を開始(今回は4名参加)。まずは学生からの提案でインスタグラムを開設することにして、その内容と、9月14日(金)に行われる「(生産者と飲食店の)マッチング商談会」をどう盛り上げていこうかという議論を中心に話を進めました。運営を担当する株式会社ビザビさんを訪問し和気藹々と議論を行い、いくつかの取り組みを行っていくことになりました。

学生は勉強(?)やバイトなどで忙しく、なかなか集まることができないため、SNSでのコミュニケーションも活用して取り組んでいくこととなりました。初めてのチャレンジなのでうまくいかないこともあると思いますが、そんな失敗もよい経験として自らの成長につなげていってくれることを願っています。
マルシェ会議風景2

ご報告が遅れましたが、平松ゼミでは去る4月12日に国立療養所邑久光明園に伺いました。邑久光明園は、全国に13ヶ所ある国立ハンセン病療養所のうちの一つで、瀬戸内海に浮かぶ長島に在ります。瀬戸内海の温暖な気候が自然に満ち溢れた環境はハンセン病の療養に最適だとされているそうです。

この日は施設見学をお花見も兼ねてさせていただきました。目の前には穏やかな瀬戸の海が広がり、遠くには小豆島が眺められます。足下には芝桜など季節の花が綺麗に咲いている場所でお弁当を食べさせていただきました。

ところが、その際レジャーシートを1人しか持ってきていない、というアクシデントが発生しましした。細かな気配りができるゼミの仲間に感謝しながら、ぎゅうぎゅう詰めで1枚のレジャーシートに座ろうとしていると、散策されていた生活者の方が「これを敷かれ」と布団を貸してくださいました。このような生活社の方の見ず知らずの他者への優しさに触れ、私たちはあたたかい気持ちになりました。

もしかすると、ハンセン病と聞いて少し身構えてしまうような方もいるかもしれません。しかし、私たちと変わらない、同じ1人の人間として一生懸命に生きていらっしゃいます。こうした病気に対する偏見をぬぐいさるためにも、色々な場所へと飛び込んでいき、自分の価値観を広げていくことが大切なのではないでしょうか。

平松ゼミではさまざまな体験ができるゼミです。これを読んでくださった皆さんに、福祉について少しでも興味・関心を持っていただけたら嬉しく思います。

平松ゼミ 4年生 安本佳苗

 平成30年7月豪雨により被害に遭われた皆さまに、心からお見舞い申し上げます。学内では、7月10日に学生有志による支援チーム「西日本豪雨支援プロジェクトチーム(がんばるんジャー)」が立ち上がりました。継続的な募金活動を中心に、状況やニーズに応じて、自分たちにできる活動を行っています。現在は、夏季休暇にむけて、定期的に災害ボランティアセンターに入る計画を立てているところです。「ひょうたんの会(社会福祉士を目指す学生によるボランティアグループ)」のメンバーも一緒に活動しています。
募金活動の様子 さて、このブログでは社会福祉士課程の活動紹介を行っています。今回は、4年生の取り組みを紹介します。4年生は毎年、授業の一環として、岡山市社会福祉協議会さんの「夏のボランティア体験事業」に参画しています。「夏のボランティア体験事業」は、「中学生以上のボランティアに関心のある方を対象に、社会福祉施設や地域のボランティアグループなどでの体験活動の機会を提供」する事業です。「自発的な体験活動により、互いに気づき、行動し、考えることを通して、さまざまな出会いや体験から、福祉への理解を深め、『ともに生きる』ことについて考える」ことを目的としています。中学校等で案内されることもあるのでご存知の方もいると思います。また、実際に活動に参加した経験のある方もいらっしゃるでしょう。

 事業では、体験活動をより有意義なものにしてもらうために、事前に活動にあたっての心構えや注意事項などを説明する「事前研修会・活動調整会議」を実施しています。そこで4年生は、司会、ボランティアミニ講座、駐輪場の整理、受付、参加者への簡単なインタビューといった役割を担当します。毎年、「中学生や高校生に向けた説明をどのようにすれば分かりやすいのか」「堅苦しくなくかつ必要なことを伝えるためにはどうすればよいのか」「参加型にした方が良い」など、様々に考えながら司会原稿を修正したり、ボランティア講座の内容を考えたりしています。今年は、ボランティアクイズを実施しました。資料を添付しますので、是非クイズに挑戦してみてください。

 ボランティアクイズ.pdf

 前回も最後に書きましたが、福祉を学ぶ学生にとって、教科書等で学ぶことも重要ですが、現場を訪れ、生の声を聴き、体験することも重要です。たくさんの方々に出会い、学生たちは福祉への理解を深めていきます。また、自分たちが理解を深めることも大切ですが、福祉に関する正しい知識を社会に発信していく広報・啓発活動も社会福祉士の重要な役割です。これからも学生と一緒に活動していきたいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。