当研究室では、数年前から「薬膳料理の効能効果の実証」というテーマを掲げ、各種の薬膳料理を考案し、その効能・効果を東洋医学的観点から実証する調査研究を続けています。

 この写真(写真1)は考案した薬膳料理のメニューの一例です。次の写真(写真2)は、そのメニューをゼミ生と井上里加子先生が調理中の時のものです。最後の写真(写真3)は、調理した薬膳料理を、公衆栄養学担当の逸見眞理子先生にも来ていただき、皆で効能・効果の検証を兼ねて試食をしているところです。

 写真1;メニューの一例

写真2;薬膳メニューを調理中の大西研究室の4年ゼミ生と         井上里加子先生

写真3;薬膳メニューの完成後、皆でその効能・効果の検証を兼ねながら、試食しているところ薬膳料理と漢方薬のレーダーグラフを比較

 このメニューは、「かぶらときのこの炊き込みご飯」「鶏手羽元と卵の八角煮」「冬瓜と韮のスープ」「白桃」を組合せたメニューであり、日頃からこのようなメニューを積極的に食事に取り入れることにより、女性特有の疾患のひとつである「冷え性」に効果があることが、漢方薬のレーダーグラフとの比較により推定されました。

9:00から520NDにて、

老人福祉施設や小学校等に1週間、臨地実習を終えた3年生が実習の報告を行いました。

 

2年生だけでなく、臨地実習先の先生方もお越しくださいました。

少し緊張気味です。

 

 

 

顔をめくれば違う顔が出てきます。

 

 

 実習先で使用した媒体です。

 何日もかけて作成したのもあって、グループごとに工夫されています。


 

壁いっぱいに展示されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

3年生は実習の報告と、2年生へアドバイスも発表してくれました。

2年生も真剣に話を聞き、質問もたくさん出てきました。


3年生のみなさんお疲れさまでした。

 

 

 
 

 

 

 

 

 

3年生はこれから病院や保健所等への実習もあります。

この実習で学んだことを臨地実習だけでなく、普段の実習でも生かせるように頑張りましょう!

 

 糖尿病の治療では、食事・運動・睡眠習慣などの生活改善が基本です。そして、いかに食後の血糖を抑制するかが動脈硬化の進展を防ぐうえで重要です。αグルコシダーゼ阻害薬などの薬物療法が効果をあげていますが、食事療法によっても食後高血糖を抑制できないか検討しています。

 食後の血糖上昇に影響を与える要因としては、胃排出速度、糖質の消化速度と消化・吸収率、インスリン初期分泌、肝臓におけるブドウ糖の取り込み・排出速度、ブドウ糖の末梢での利用速度などがあります。 

 ところで、「血糖値が上がりやすいのは、エネルギーの多い食材や料理を食べたときだ」と思っていませんか? 血糖の上昇にもっとも影響を与える栄養素は「炭水化物」です。炭水化物とは糖質と食物繊維の総称ですが、食物繊維は便秘予防や動脈硬化予防の他、食後の急激な血糖値の上昇を抑制してくれます。 

 それでは、同量の炭水化物量を摂取した場合、血糖への影響は同じかといえばそうではなく、血糖を上げやすいものとそうでないものがあるようです。さらに、私たちは炭水化物のみ摂取しているわけではないので、炭水化物と組み合わせる食品、調理法、咀嚼回数などによっても食後の血糖値は変化します。

 例えば、粥は飯(ごはん)に比べ吸収速度が速く、糖尿病患者では食後2時間までの血糖値およびインスリン分泌反応が飯より有意に高かったことが示されています。また、粒食では白米ごはんより玄米ごはんでインスリン反応は弱いが、粉食では玄米と白米の違いはみられず、どちらも強いインスリン反応を示していることも報告されています。粉食より粒食の方がおすすめですね。

 

「食事療法によっても食後高血糖を抑制できないか」

 このテーマで実施したゼミ活動の一部を紹介します。

 食酢の主成分である酢酸は、胃内滞留時間の延長による消化・吸収の遅延が示唆されています。また、Caco-2培養細胞を用いた実験結果から酢酸は小腸上皮粘膜細胞微絨毛の二糖分解酵素活性を低下させることも示されています。

 そこで、店頭にあふれる食酢(食酢飲料)の食後血糖値への影響を確認するために、純米酢、純りんご酢、純トマト酢、蜂蜜と砂糖入りのりんご酢、蜂蜜と人工甘味料入りのりんご酢など様々なものをみんなで試してみました。

                   採血をしています。初めは怖くてドキドキしながら穿刺ボタンを押しました。何回か練習すると慣れてきました。いよいよ試験開始です。糖尿病患者さんは自己管理のために自分で血糖測定を行っています。

 

 

 

 

 

 

 検査前日の午後9時以降は水以外絶飲食とし、

 空腹のままで学校に集合。お腹がすいた~!

      

                                                        

 検査食摂取

   米飯のみ

    又は

   米飯+食酢

 

 簡易型自己血糖測定器で血糖値の測定

 血糖測定は空腹時と、検査食摂取後15分、30分、45分、60分、90分、120分の計7回もしました。

 


                                                 

 

 

 

 

 

 

 

 血液検査、75gブドウ糖負荷試験も体験しました。

 自分の健康管理にも役立ちました。

  結果、米飯単独より米飯に食酢を組み合わせた方が食後の血糖値は有意に低下しました。また、血糖があまり上がらないグループより、上がりやすいグループの方に抑制効果が強くあらわれました。その効果は食酢10mlより20mlの方が強いこともわかりました(遠藤美智子,松岡孝(2011)食酢の食後血糖上昇抑制効果.糖尿病54(3):192-199)。

 純米酢、純りんご酢、純トマト酢などの食酢は酢酸の含有量に比例した効果がみられましたが、残念なことに、美味で飲みやすい食酢飲料は血糖上昇抑制効果があまりみられませんでした。

 

 今年度もゼミ生たちは興味ある食材を試食し、食後高血糖抑制に効果的な食べ方や組合せ方、摂取タイミングなどについて、一つ一つ地道に検討しています。 

 食事療法や栄養指導の一助になることを願って...。

第8回食品学 土曜セミナーのお知らせです。

【テーマ】 「母子栄養学からみた食物アレルギー」

【講師】 成田 宏史 先生 (京都女子大学 家政学部食物栄養学科 教授)  

【日時】 6月29日(土) 10:45~12:15

【場所】 クビリーホール3階 900C教室(アクセスマップ

【内容】  現在では三人に一人、すなわち一家に一人は何らかのアレルギー疾患を持つと言われている。
     なかでも乳幼児の食物アレルギーは、生命の維持・成長に不可欠な食品を原因とすること、一度
     感作が成立するとアレルギ-マ-チと言われるように他のアレルゲンや気管支喘息などへ移行
     する場合もあることから、一層深刻な問題となっている。 先生には始めに食物アレルギーを概説
     していただいた後、母子栄養学の立場から「母乳哺育は離乳食の始まり、母乳は食物アレルギー
     予防の天然の飲むワクチンである」という、先生の仮説の立証ならびに応用に関する最新の知見
     を解りやすくご紹介いただく。

セミナーの案内

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

画像が見にくい場合はこちら→2013.6.29.セミナー案内.pdf

どなたでも参加できます。ぜひお越しください。

【問い合わせ】 
食品栄養学科北畠直文 kitabatake@post.ndsu.ac.jp

第7回食品学 土曜セミナーのお知らせです。

【テーマ】 「食べ物と咀嚼」

【講師】 戸田 一雄 先生 (長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 教授)  

【日時】 6月1日(土) 10:45~12:15

【場所】 900C教室(アクセスマップ

【内容】  食べ物は,口の中で咀嚼により破砕され,唾液と混ざり,でん粉は唾液のα-アミラーゼで分解を受け,
     喉を通って胃へと送り込まれます。咀嚼は,消化の最初の段階であり,実に巧妙な生理的調節のもとで
     行なわれています。この咀嚼の原理と美しさを優しく解説して頂きます。また,戸田先生は,東京の女子大
     においても長らく非常勤講師として「生理学」を講義をされておられます。管理栄養士として必要な生理学
     の知識についてもお話を頂きます。

セミナーの案内

画像が見にくい場合はこちら→13.6.1.セミナーの案内pdf 

多数のご参加をお待ちしております。

【問い合わせ】 
食品栄養学科北畠直文 kitabatake@post.ndsu.ac.jp