栄養生化学研究室(小林ゼミ)にとっては、今年は国際学会の当たり年。
それも日本国内で開催されるものばかり。
海外に行くことができなかったのはちょっと残念ですが、海外の研究者たちと「近場で」交流できるので、ある意味ラッキーなことなのです。
小林ゼミで参加した国際学会の1つ、第15回 国際トリプトファン研究会学術集会(ISTRY2018 Kyoto)についてご紹介しましょう。

「トリプトファン」についてご存知の方はいらっしゃるでしょうか。

トリプトファンは、アミノ酸のうちの1つです。

トリプトファンは、たんぱく質を構成する必須アミノ酸の1つであるばかりでなく、セロトニンやメラトニンなどの「ココロ」や「睡眠」に関わる神経伝達物質の材料にもなり、ナイアシンという水溶性「ビタミン」の材料にもなるユニークなアミノ酸です。しかし、謎多きアミノ酸でもあります。
この「トリプトファン」について、世界中の研究者が、3年に1度一堂に会し、「熱く」語り合うのが、国際トリプトファン研究会(International Society for Tryptophan Research(ISTRY))です。栄養学のみならず、生化学、薬理学、分析化学、医学など他分野の研究者が参加します。今回が15回目にあたり、9月18日から21日にかけて、京都近くの彦根で開催されました。

今回は台風の影響で、関空が機能不全に陥り、多くの参加者がキャンセルになったり、フライトの変更を余儀なくされたりと大変な会になりました。それにもかかわらず、アメリカやドイツ、イタリア、スウェーデン、イギリス、スイス、オーストラリア、パキスタンなど、さまざまな国々から多くの研究者が参加していました。

今回は、私がポスター発表を行いました。トリプトファン代謝が異常になるマウスを用いると、比較的若い時期から腎臓に異常が生じてくることを明らかにしたという報告でした。ISTRY会長のGuillemin博士をはじめ、多くの研究者と議論することができ、大変有意義でした。私のゼミの大学院生も参加して、海外の研究者たちとよくコミュニケーションをとっていました。学会期間中には、長浜でJazz Nightが催されました。ジャズの生演奏を聴きながら、さらに交流を楽しみました。

次回は、ドイツで開催予定。

それまでに、ゼミ学生と共に研究に邁進していきたいと思います。

 

927日から928日の日程で、第39回日本食品微生物学会学術総会に参加、発表した。食品微生物と聞いて何を思い浮かべるだろうか?ヨーグルト、納豆?実は本学会では主に食品に含まれる、どちらかといえば有害な微生物に関する研究交流を行っている(ただし今回、健康増進微生物に関する特別企画も設けられており、ほぼ乳酸菌に関する演題であった)。その他、一般の研究発表ではやはりノロウイルスやカンピロバクターに関するものが多い(日本の食中毒病因物質2トップである)。その他リステリアなど現在注目されている病原微生物の発表が数多く並ぶなか、本学大学院2年の光信さんが「微胞子虫」という寄生虫のような名前の、奇妙なカビの多様性についてポスター発表を行った。当初はあまり質疑が出ないかも?と心配もしていたが杞憂に終わり、多くの閲覧者が来訪し、活発な討論が行われた。加えて、企業や行政の参加、出店が多いのも本学会の特徴で、学会規模からみてはるかに多くのドリンクサービスやランチョンセミナーが開催されており、いわば「美味しい」学会であったのが印象的であった。第39回日本食品微生物学会学術総会・ポスター発表会場の様子第39回日本食品微生物学会学術総会・会場の大阪市立大学

2018年
09月19日

ひと夏の実験

夏休みといえば、海!山!キャンプ!花火!夏フェス!と浮かれがちですね。でも食品栄養学科は違います。貴重な夏休みの1週間、9時から18時までぶっ通しで学生実験を行うのです。それがこの「食品衛生学実験」(2年次のみ)。食品衛生学というのは、一言で言うと食中毒を防止するための学問。そして、食中毒の原因のほとんどは微生物です。我が国でも少なくなったとはいえ、年間15000人以上の食中毒患者が報告されています(ただこれも氷山の一角)。本実験では基本的な微生物の取り扱いや食品微生物の計数方法などを学びます。しかしながら、朝から晩までの実験が5日続きますので、体力的にも精神的にもとってもハード。写真は、細菌の染色と顕微鏡観察のひとコマ。この日は最終日の金曜日で、かなり疲れがたまってきてるはず。でもみんな集中して取り組んでいます。

 去る3月24日、臨地実習Ⅰ(病院実習)の成果報告会が開催されました。

 食品栄養学科では、卒業までに3つの臨地実習を行います。これには専攻科目の修得など、履修資格となる要件をすべて充たしてはじめて参加することができます。3年生(現4年生)にとっては今回の病院実習が二つめ。前半グループが2月19日から3月2日、後半グループが3月5日から3月17日の期間で実習を行い、無事終了することができました。実習は、岡山県内17施設のほか、広島県2施設、香川県2施設でお世話になり、今回の報告会にも6施設の先生方にご出席いただきました。①	報告はパワーポイントで作成したスライドをもとに行いました。限られた時間で自分たちが学んだことを的確に伝える力を養うことも、実習の大切な目標です。

 報告会では、実習内容を整理しながら、特に印象に残ったこと、時間をかけて取り組んだことについて詳しく発表しました。ひとくちに病院といっても、規模や柱となる診療科、患者層、地域での役割など病院ごとに特徴があり、実習内容も一律ではありません。実習に参加した学生は、自らの実習を他の施設と比較することで、また新たな気づきがあったのではないでしょうか。実習で作成、使用した媒体の実物を見せてくれたグループもありました。

 これから実習に臨む学生にとっては、初めて実習の概要を知る機会となりました。基盤となる科目の理解とともに、円滑にコミュニケーションをとる力、積極性、ホスピタリティなど、幅広い学びが必要であることが実感できたでしょう。③	報告会には次年度から実習が始まる2年生(新3年生)も参加しました。先輩の報告を聞いて実習を現実的なものとして感じ、これから学ぶ専門科目の重要性への認識を新たにしたことでしょう。

 実習では、学内で学んだことが実臨床でどう生かされ必要とされているか、またそれ携わっている管理栄養士さんの姿を間近にみることができます。さらなる学びへの意欲を高め、明確な将来像を描くよい機会としてくれることを期待しています。

2018年3月4日(日)

第32回管理栄養士国家試験が実施され、今年も、学科長をはじめ教職員が、受験生の激励に行ってきました。

天候にも恵まれ、落ち着いて会場入りできたようです。試験に向かう清心生は、緊張している様子でしたが、先生からの激励メッセージ入りチョコを手に、元気に会場へと入っていきました。

1年間頑張った成果を出してくれることでしょう。

合格発表は、3月30日(金)です。