Congratulations to Maya Fujii, a second year student in the English Deaprtment. Last Sunday she represented NDSU in the 45th ELAS Notre Dame Trophy Speech Contest with her speech "Shall We Return to the Past?" The other nine students came from The University of Tokyo, St Paul's University, Ryukoku University, Aoyama Gakuin University, Doshisya University and Sophia University, and Maya won!!!!  We are all very proud of her.

 2018年8月17日にロサンゼルスに到着して2日目の夜は、翌日の講演の緊張なのか、単なる時差ボケかわからないがほとんど眠れなかった。4度目のロサンゼルス講演であるにもかかわらず、かなり緊張していた。今回の私の演題は、「エリ・ヴィーゼル(Elie Wiesel、1928~2016)の初期と後期の作品に見られる世界観の変貌」である。ヴィーゼルは、ノーベル賞作家として、アメリカはもとより世界中でよく知られているユダヤ系アメリカ人で、少年時代にホロコーストを経験したホロコースト生存者である。アウシュヴィッツ収容所やブーヘンヴァルト収容所に家族と共に送られたが、母と妹はアウシュヴィッツ収容所へ送られた後、すぐに惨殺された。父親もブーヘンヴァルト収容所で、ドイツ兵士らの暴力に晒され亡くなっていく。この辺のところは処女小説『夜』(イディッシュ語原作『そして世界は沈黙を守った』、1956)に詳述されている。平和活動に尽力したヴィーゼルは、残念なことに2016年7月2日に87歳で死去した。2000年にロンドンで開催された世界ホロコースト会議でお話した時の彼の哀愁に満ちた表情が、今でも私の脳裏に焼き付いている。

 ヴィーゼルは1986年にノーベル平和賞を受賞するが、初期の作品に見られたドイツ国家や、ドイツ人への憎しみは既に後期の作品からは消えている。そのようなことは、聴衆として私の講演に来てくれるような知的階層のユダヤ人であれば誰もがよく知っている事実である。ただ、イディッシュ語で書かれた処女作『そして世界は沈黙を守った』を原文(半世紀前に既に絶版)で読んでいる方はおそらく皆無であろうと思う。


(エリ・ヴィーゼル著 イディッシュ語原作『そして世界は沈黙を守った』, 1956 出版)

 
 私のテーマがヴィーゼルのホロコースト観に深く関係しており、非常にデリケートな部分があるので、地元のユダヤ社会の人々に誤解を与えるようなことがあってはいけないという心配もプレッシャーとなっていたのかもしれない。
 やや緊張した面持ちの私の講演に約50名の地元の教授、弁護士、医師といった(専門職の)人々や学生が集まり、予定通り4時から1時間ほど講演し50分近くの質疑応答をした。今回の質疑応答で重要と思われる質問を、反省も兼ねて解説してみたい。


(サンタモニカ・シナゴーグ講演会場,2018年8月19日)

 最初に、専門的な質問がきた。「エリ・ヴィーゼルの『夜』を英訳でしか読んでいませんでしたので、先生の英訳で初めてオリジナルのイディッシュ語では、直截に彼の感情が表明されているのを知りました。ありがとうございます。では、一体ヴィーゼルは何故オリジナルを英訳の際に大きく変えたのでしょうか?」という本質的な質問だ。この疑問には、ヴィーゼル自身が「当時は無名の作家であったし、英語があまり出来なかったので、訳者に全て任せた結果である」と、彼の妻が出版した新訳『夜』(2006)の「まえがき」に記していることを説明した。最初の仏訳(1958)、英訳(1960)で知名度の低いヴィーゼルは編集者らの提言を受け入れざるを得なかったのではないか、と答えた。
 次は、私の講演会で必ず出る質問の一つであった。「先生がイディッシュ語を始めた理由は何ですか?」。いつもの様に、イディッシュ語作家アイザック・シンガー(1902-1991)が著した『ショーシャ』(英訳Shosha、1978)との偶然の出会いのことを話した。40年前に当時大学院生だった私は、シンガーの文学に魅了され、彼の作品を原著で読むことを夢見てイディッシュ語を学んだのだ。また、ヴィーゼルは、最後までドイツを嫌っていたのではないかという意見もフロアーからあった。その通りかもしれない。
 最後の質問が「広島・長崎の原爆とホロコーストの類似性はありますか?」であった。これは危険な質問である。私は、「全く状況が異なるので答えられない」と逃げた。表面的な比較をして、ユダヤ団体から「ホロコーストの歴史的な意味を曲解している日本人」とお叱りを受けていたかもしれない。
 アメリカでの講演で、「あなたにはユダヤ人の心(ネショーメ)があるわね」と誉めていただいたことがある。ヘブライ語の「ネショーメ」(neshome/neshoma)とは「魂」「心」の意味で、他の言葉では置き換えられない。日本語で言えば「私たちユダヤ文化・言語そして歴史を本当によく理解してくれてありがとう」というくらいのニュアンスになるだろう。
 言葉というものは不思議なもので、一瞬にして世界さえ創造してしまう。蜃気楼のように儚い世界の中で人は泣いたり、笑ったり、幸せを感じたり、憤ったり、不幸になったりする。単なる日常的コミュニケーションのための記号ではなく、言語そのものに〈言霊(ことだま)〉がそなわっているという日本の古代信仰と似た考えが、洋の東西を問わず遍在しているようだ。
 20数年間アメリカやカナダで講演活動をしていて、今回の様にドキドキの緊張感を味わうこともあるが、これもまた多言語世界である移民国家アメリカやカナダでしか味わえない講演の醍醐味であろう。これからも言葉の意味を大切にして、多民族社会で心地よい緊張感を楽しめるような自分でありたい。


On September 9th 2018, Dr Rob Waring was invited as Keynote Speaker to talk at the inaugural VinhTESOL English Language conference at Vinh University, Vinh, Vietnam. The title of his talk was 'Why everyone should be doing Extenisve Reading". Over 200 teachers from all over Vietnam and from 5 countries attended the conference. Part of his talk was captured by VinH Televeision Network and can be seen below.

VinhTESOL Sept 9 2018(YouTube動画)

ベトナムでの講演の様子(YouTube動画)
(39秒からWaring先生の講演の様子が流れます。)

L・M・モンゴメリ研究所創設25周年とフェリーチェ講座「赤毛のアンの世界」


赤松 佳子教授


 2018年6月、プリンス・エドワード島大学 (University of Prince Edward Island)において、第13回モンゴメリ国際会議(The L.M. Montgomery Institute's 13th Biennial Conference)の期間中に、本稿の題目にある研究所(L. M. Montgomery Institute)は、創設25周年を祝った。今回も研究発表をする機会に恵まれた私は、6月23日朝8時過ぎに、Kelley Memorial Buildingの外で行われた記念植樹祭に招かれ、その式典に参加することができた。
 L・M・モンゴメリ研究所は1993年、エリザベス・ロリンズ・エパリー博士(Dr. Elizabeth Rollins Epperly)の尽力によって設けられた。エパリー博士は、初の本格的なモンゴメリ作品研究書(The Fragrance of Sweet-Grass, 1992)をはじめ、さまざまなモンゴメリ関連書を出版してきただけでなく、女性として初めてプリンス・エドワード島大学学長になった(1995-1998)研究者である。中でも、1994年から隔年でテーマを定めて国際会議を開くきっかけを作り、モンゴメリ研究を牽引してきた。実は、この研究所の国際パトロンは2004年から日本の高円宮妃殿下である。そのため、2018年の日本人の国際会議参加者7名は、桜の記念植樹に呼ばれたのだった。黄金のシャベルを真ん中にして、珍しい状況の中で記念撮影が行われた。(写真1と2を参照)参列者には、桜の苗木が大きくなる25年後まで、ぜひ国際会議に来てほしいという声掛けがあった。そこまでの長期にわたって参加することは私には難しいが、モンゴメリ研究を通じて日加の友好関係が続くことは可能であろう。桜が大きくなるとともに、モンゴメリ研究がますます発展してほしいものである。
 なお、2018年の国際会議のテーマは「モンゴメリと読書」(L. M. Montgomery and Reading)であった。6月の会議を盛り上げるため、2017年9月から毎週火曜日に、モンゴメリ初の長編小説『赤毛のアン』(Anne of Green Gables, 1908)全38章を1章ずつ担当者が発表をするという、ウエッブ上読書会が行われ、私も第20章についてエッセイを発表した。今も、モンゴメリ研究所のサイトで読むことが可能である。
http://www.lmmontgomery.ca/anne-green-gables-read-long-chapter-xx-good-imagination-gone-wrong)
 また、国際会議では植樹祭と同日23日午後の「大人の世界を読む――教育・医療・法律」(Reading Adults: Education, Medicine, and Law)のセッションで、私はモンゴメリ作品を生涯学習の視点から取り上げ、ノートルダム清心女子大学の生涯学習講座フェリーチェの「赤毛のアンの世界」を紹介した。大人読者のためにも、モンゴメリ作品がいかに最適なテクストなのかを論じたのである。興味のある方は、今秋10月6日と11月10日に開催予定の二つの講座にぜひ参加していただきたい。二人の友人、モンゴメリ研究家・梶原由佳さんと写真家・吉村和敏さんの映像を交えたお話が行われる。(「文学への招待――赤毛のアンの世界」を参照: http://www.ndsu.ac.jp/felice/)  2015年から開催してきた本講座がますます充実していることを参加者に実感してもらえると、コーディネイターとして私は確信している。


(1. 植樹祭参列者の集合写真)



(2. 日加の友好を示す、植樹の記念プレート)


*写真はいずれもL. M. Montgomery Institute より

This is a report of the Extensive Reading Foundation tour of Indonesia in July 2018. Dr Rob Waring of Notre Dame Seishin University, Dr Willy Renandya of Nanyang Technological University in Singapore, and Yuseva Wardhana of Sanata Dharma University, Yogyakarta, Indoensia were the main speakers on this tour.  The tour comprised talks at six universities in four locations, Yogyakarta, Solo Surabaya, Salatiga and Jakarta.

The main theme of the talks was to introduce and promote the notion of Extensive Reading to Indonesian teachers who are quite new to the idea of extensive reading. Almost 1000 teachers and teacher trainees attended the talks. At the beginning of the talks ony 2-5% of teachers had heard of graded readers but by the end, 97-98% of the teachers were interested in finding out more and buying some books.  Since the tour finished many new extensive reading programs have started and there are many demands for more lectures next year.

Indonesian Er Talk